経験年数が浅かったり、特定の部署でしか業務をしたことが無い場合、次に働く環境を決めるのってとても大変ですよね。
でも、できるだけ良い環境で働きたい!という気持ちは皆さん同じだと思います。
私の場合、病院と自分の看護観や死生観などといった価値観の相違で転職をした経緯があります。
未熟な経験年数で転職を決めた私は、多くの診療科を経験したわけでもないですし、プロフェッショナルな技術もありません。
なので、良い職場選びは、病院の実績や規模だけを見るのではなく、辞める要因となった部分(私の場合は価値観や看護観)をクリアしている病院であること。
この点が私にとって働きやすい病院になると考えました。
書面でみるお給料や勤務体系だけではわからないことがいっぱいあります!
そこで、病院見学に行った際、必ずチェックしていたポイントをまとめました。
もくじ
転職を失敗しないための、病院見学で見るべきポイント5選!
面接前に病院見学に行く方は多いと思いますし、私も病院見学は必ず行ったほうが良いと思います。
公式サイトの写真は、プロが綺麗に撮影した写真ですし、患者様にも見られるものなので、清潔感があるように見えるのは当たり前ですよね。
病院見学に行くことによって、実際の病院の雰囲気を感じ取ることができますよ!
それに、看護学生時代の病院見学と違って、転職の場合は、現場を経験した看護師目線で見ることができるので、雰囲気だけでなく、現在の環境と比較して情報収集をすることができます!
それでは、早速見るべきポイントをご紹介します!
- 病院見学で案内するのは現場の看護師?
- ナースステーションを確認!!清潔感や明るい雰囲気がある?
- 見た感じの年齢層のバランスは?
- 院内、院外での活動に積極的?
- 看護配置は7対1か?
病院の見学、案内してくれたのは看護師さん?それとも?
病院見学に行く場合はかならず現場で働く看護師さんに話をききましょう。
事務職をしている広報の担当者や、事務員さんが案内だけでなく説明までする場合ははっきりいって要注意です。
病院で働いているとしばしば感じるかと思いますが、
臨床で働かない人の説明は表面的なものが多く、患者様に病院を案内するような正直、薄っぺらい情報しか得ることができません。
また、たとえ案内する方が看護師であったとしても、各部署を見学した際の説明をすべて一人でやっている場合も要注意といえます。
状況にもよりますが、仕事の手を一旦とめて所属部署の説明をしてくれる病院はとても思いやりがある病院に感じると思います。
ナースステーションに清潔感や明るい雰囲気がある?
病院全体の雰囲気もそうですが、こちらは詰所を要チェックです!
ナースステーション(詰所)が扉や窓ガラスで閉鎖した環境になっているところは、要注意!
患者様やご家族にみられている、聞かれているという感覚が薄いので、とんでもない会話がされているかもしれません。(私のいた病院がそうでした)
逆に最近多いですが、詰所スペースがカウンターのみで区切られていて、オープンになっている病院。
ガラスが1枚無いだけで、雰囲気は大きく変わります。
小声であっても、誰が聞いているかわからないので、不用心な会話はできませんし、オープンな環境であるほど、清潔感が高い場合が多いです。
スタッフとしては気が引き締まり、患者様もナースに声をかけやすいですよね!
良い雰囲気が溢れている病院はほとんどがオープンなナースステーションを持っています。
看護師の年齢層はどんな感じ!?
看護師の年齢層のばらつきがあまりなさそうな病院は経験上、良い病院といえます。
とはいうものの、病院に付属の看護学校がある場合は新人さんが多いですよね。
看護師には”お礼奉公”という3年勤務すれば病院からの奨学金をかえさなくてもいいよ。
という制度を設けている病院も少なくないので、多くの病院で新人さんは多いと思います。
注意すべきは、その後の離職率で、新人さんより上の看護師の年齢層が高そうだなと思ったら要注意。
人員の入れ替わりは少なくない看護業界ですが、4年目~10年目くらいに見える看護師さんが少ない病院は何か離職したくなる要素を抱えている病院の可能性がありますね。
病院見学の際には思い切って、看護師の年齢層はどんな感じか聞いてみましょう!
院外活動に消極的な病院はキケン!?院外活動が活発な病院を選ぼう。
院内研修はするけど、院外での研修、学会にはほとんど参加しない、発表しない、という病院は要注意です。
そういった病院は組織全体が閉鎖的で、最新の情報に疎いので、独自のケアや文化が確立されている可能性があります。
ドクターが頑張っていても、看護師が最新の看護ケアに興味がなかったり、疎いというのは致命的ですからね。
そういう意味では、学会誌の看護師部門などで頻繁に目にするような病院は看護観がしっかりしていて、病院全体が意識が高い可能性が高いです。
院内研修でも、最前線で活動する看護師が講師になる場合が多いので、結果的に全体のレベルが高いように感じることでしょう。
そこまで最前線の医療をしている病院は求めてないよ。という方でも、学会参加に補助金が出る病院を選ぶことをおすすめします。
看護配置は7対1?
診療報酬が高いという理由もあり、一時期、多くの病院が7対1看護を取り入れていましたが、7対1看護に対して見直しがされるという情報もあります。
2018年の診療報酬の改定では据え置きになりました。(2018年7対1据え置き)
たとえ見直されたとしても、7対1以上の看護配置で勤務できる病院は看護師の負担も少なく、質の良いケアを行うことができることが期待されますよね。
ICUでは日勤帯は完全1対1をとっている病院もあります。
人員不足で切羽詰まっている病院は現場の看護師さんから笑顔がなくなってしまいがち。
余裕がある病院を選びたいですね。
まとめ
以上のように、今回は働きやすい病院の特徴をまとめました!
この点さえ押さえれば、レベルの高い看護師を目指す方にも、いい雰囲気で働きたいと思う方にも満足行く病院がみつけられると思います!
- 病院見学で現場の声を聞ける
- 明るく清潔感がある病院
- 年齢層にばらつきがない
- 積極的な院外活動
- 7対1以上の看護配置
ほんとに理想的だと思いませんか?
こういった病院を選べることは、これからの長い看護師生活にもきっと役に立ちます!
死生観や価値観は病院によってぜんぜん違うと言い切れます。
今の勤務先で看護師の闇の部分をみてしまったとしても、転職先も同じと考えるのは早いですよ!
ほんとうに白衣の天使と呼びたくなるような看護師さんが多い病院もあります。
あきらめずに良い病院をさがしましょう!